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渡辺 裕美Hiromi Watanabe
エンジニアとして働いていく上で知っておきたい、役に立つ情報をお届けするWebマガジン「エンジニアtype」の業界著名人の対談企画をはじめ、複数企業の合同企画や読者参加型企画など、エンジニアtypeがプロデュースする「コラボレーション企画」で、「開発支援ツール」の賢い使い方についての座談会にAtlassianの専門家としてリックソフト株式会社 代表取締役 大貫浩が参加し、記事が掲載されました。
エンジニアの生産性を劇的に高める「開発支援ツール」の賢い使い方~JIRA、IntelliJ IDEAほか専門家座談会
EclipseやRedmineにはない「かゆいところに手が届く」ツール群
- 無償ソフトではなく『JIRA』や『Confluence』を使うメリットは?
- そういったプロジェクト管理では、RedmineやExcelが使われていますが……
- ほかにはどんな特徴が?
有償ツール導入でよくある「投資対効果との戦い」をどうやるか
- それぞれの魅力はある程度理解できましたが、お話にも出てきたEclipseやRedmineのような無料ツールを差し置いて有償のツールを導入してもらうまでには、けっこうハードルが高くないですか?
- では、すでに各ツールを導入されている企業さんは、どんな展開で導入を決めているのでしょうか?
- 最近話題になることの増えたBYODで考えると、業務用のマシンにエンジニアが個人的な嗜好でツールをインストールするのを嫌う企業も多くないですか?
一エンジニアとして使いやすいものを、多くの人に広めたい
- そもそも皆さんはなぜ各ツールのエバンジェリスト的な活動をされるようになったのですか?
- 大貫さんと河野さんは、それぞれAtlassian、Sparx Systemsと出会って、それまでやっていた開発業から離れてまで普及に尽力していますね。なぜそこまで入れ込むように?
大貫
開発サイクルの高速化が競合優位性に直結するような時代になっているじゃないですか。これまでのやり方では、限界を迎えてしまうと思っています。日本企業はソフトウエア開発に対して、なかなか先行投資をしたがらない風潮がありますが、海外の企業ではむしろ積極的に先行投資をして、投資コストを最終的に回収すれば「良し」とする企業がほとんどです。日本がいつまでも現状にやり方に甘んじていては、なかなか世界的なプロダクトは開発できません。
だからこそ、効率化すべきところを効率化し、割いた時間をプロダクトの向上に注ぎ込むべきだと思うんです。エンジニアが気持ちよく開発してこそ、クリエイティビティーが発揮されるというか。
複雑化する開発を支援してくれる優秀なツールは、いわば日本のソフトウエア産業を今よりもっと良くしていく土台となり得る。そのお手伝いは、けっこうやりがいのあるものだと思っています。
