チケットテンプレートをもっと使いやすく|WBSガントチャート for JIRA(進捗管理ツール)

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網野 勉Tsutomu Amino

網野 勉

さて、次期バージョンの7.12.0ではチケットテンプレートを使いやすくする機能を提供します。

チケットテンプレートを共有

現在、チケットテンプレートはプロジェクト固有のものとして運用するように作られています。
そのため、「プロジェクトAのチケットテンプレートをプロジェクトBで使う」ということができません。
仮にプロジェクトBでもチケットテンプレートを使えるようにするとなると、プロジェクトAのチケットテンプレートと同じものを改めて作る必要がありました。

そこで、チケットテンプレートを複数のプロジェクトに渡って使い回せるようにします。
具体的には、共有するチケットテンプレートを保持するプロジェクトを指定します。
そのプロジェクトのチケットテンプレートは共有テンプレートとして他のプロジェクトでも使用することができるようになります。

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チケットテンプレート共有プロジェクトの編集権限は、チケットテンプレートを管理するユーザーに限定するのがお勧めです。
こうすることで、これまでプロジェクト管理権限がないユーザーがJIRAの課題画面からチケットテンプレートを編集できてしまう、という問題を回避することができます。

計画日付を調整

チケットテンプレートからチケットを作成すると、計画日付にはチケットテンプレートで設定されている日付がそのまま設定されます。
チケットテンプレートの計画日付は時間が経てばどんどん過去になってしまうので、チケットを作成した後に計画日付を調整する手間が必要でした。

この手間を省くため、選択ノードのチケットの計画日付に合わせて作成するチケットの計画日付を調整するようにします。

具体的には、チケットテンプレート配下のチケットの一番左端の日付が選択ノードのチケットの計画日付と一緒になるように調整します。
選択ノードのチケット(プロジェクト、バージョン、チケットテンプレートを含む)に計画日付が入っていない場合は、今日日付を基準に計画日付を調整します(チケット作成時の計画日付の設定によっては調整されません)。

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設定されるフィールドを拡張

基本的に…

  • システムフィールドは作成元からコピーする

  • ステータスや解決状況など、ワークフローに関連するフィールドは既定値を設定する

  • カスタムフィールドはコピーしない

  • 計画日付はコピーする

…というルールに従ってフィールドの値をコピーします。
これで、チケット作成後の修正の手間が減るものと思います。

チケットテンプレートと配下のチケットを識別

現在、チケットテンプレートや配下のチケットがJIRA AgileのボードやJIRAの課題ナビゲーター画面上に通常のチケットに紛れて表示されます。そのため、チケットテンプレートとは知らずに誤って編集してしまったり、削除してしまったりということが起こりえます。

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そこで、チケットテンプレートと配下のチケットを識別する手段をご用意しました。
JQLでtemplateRelatedTicketsを使用します。

使い方はいたって簡単です。

 issue not in templateRelatedTickets()


…とすると、チケットテンプレートと配下のチケットを除いた課題を抽出することができます。

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逆にチケットテンプレートと配下のチケットのみ抽出したい場合は…

 issue in templateRelatedTickets()


…とします。

それでは、ごきげんよう!