Author
渡辺 裕美Hiromi Watanabe
はじめに
当初JIRAはバグ管理ツールとして開発されましたが、その高度なカスタマイズ性によりタスク管理、工数管理、進捗管理、スケジュール管理などプロジェクト全般を広く管理できるようになり利用されるようになりました。
現状は
それぞれのチームにはそれぞれのビジネスプロセスがあります。非効率であるにも関わらず、Excel、Word、メールが依然利用されているのは、それぞれの組織のそれぞれのチームに適応するツールがなかなかみつからないからではないでしょうか。
そこで
アトラシアンは低価格でありながら、様々なチームがすばやく簡単に導入しご利用いただけるように、JIRAを3つ製品に再構築し提供しました。
- JIRA Core は、人事、経理、マーケティングなどの非技術者向けビジネスチームにおけるタスク追跡やプロセス管理にご利用いただけます。
- JIRA Software は、アジャイル開発のベストプラクティスを標準に実装しており、主にソフトウエア開発チームにご利用いただけます。
- JIRA Service Desk は、ITチーム、サービスチーム向けのサービスデスクとしてご利用いただけます。
ここで、JIRA ver.7 の主な変更点(ダイジェスト)をご紹介します。
プロジェクト設定の共有
プロジェクトを作成する時に、既存のプロジェクトの設定を新しいプロジェクトに適用することができるようになりました。
共有される項目は以下の通りです。
- 課題タイプスキーム
- 課題タイプ画面スキーム
- フィールド設定スキーム
- ワークフロースキーム
- 権限スキーム
- 通知スキーム
- 課題セキュリティスキーム
画像とファイルの添付
画像とファイルの添付方法を改善しました。
課題画面のどこにドラッグ&ドロップしてもファイルを添付できるようになりました。また、通常のペースト手順(キーボードの利用かマウスの右クリック)でファイルと画像がクリップボードから課題に添付できます。
ということで、「スクリーン・ショットの添付」はメニューから外されました。
「ファイルの添付」メニューでファイルブラウザをオープンし、ファイルや画像を参照します。
JIRA Service Desk をお使いの場合は、エージェントがファイルや画像をドラッグ&ドロップやペーストで課題に直接添付でき、さらにファイル添付ダイアログが開いて下記の画面のように、課題にコメントをつけることもできます。
JIRA Softwareのプロジェクトテンプレート変更
プロジェクト作成で利用するプロジェクトテンプレートが変更されました。いくつかのテンプレートは新しい名前、アイコンに変更されました。課題を作成時に利用されるデフォルトの課題タイプは下記の通りです。
新しいプロジェクトテンプレート「Basic software development」
ワークフロー | ![]() |
---|---|
課題タイプ |
|
注意 |
|
更新されたプロジェクトテンプレート:
アジャイル スクラム |
|
アジャイル かんばん |
|
ソフトウェア開発 |
|
ライセンス体系と価格変更について詳しくはこちらをご覧ください。
更新時の留意点:JIRAだけ利用しているお客様は、更新時に JIRA Software と JIRA Core のどちらかを選択することができます。選択しないと JIRA Software になります。
おわりに
これらの製品は、いままでどおり信頼のおけるJIRAプラットフォーム上で動作しますので、今後もこれまでどおり安心してお使いいただけます。
製品ページリンク