Author
大塚 和彦Kazuhiko Ohtsuka
2016年7月下旬にAlfresco Oneのラインナップが3つに変更されました。
これまでAlfresco One Departmental,Alfresco One Enterpriseの2つだけでしたが、Alfresco One - Starterが追加され、小規模利用でも導入しやすくなりました。
各サブスクリプションのラインナップは以下となります。
Alfrescoのサブスクリプションのラインナップ
サブスクリプション名称 | Alfresco One – Starter (最大100ユーザー) |
Alfresco One - Business (最大600ユーザー) |
Alfresco One - Enterprise | ||
---|---|---|---|---|---|
Subscription | 基本ライセンス (Base) Subscription |
本番環境用CPU | 4core | 4core | 8core |
テスト環境用CPU | - | 4core | 8core | ||
開発環境用CPU | - | 4core | 8core | ||
DR用CPU | - | 4core | 8core | ||
基本ユーザ数 | 100user | 300user | 1000user | ||
クラウド連携 (Alfresco Cloud Sync Connector) |
クラウド利用 | N/A | ○ (Alfresco Standard Network subscription) |
○ (Alfresco Standard Network subscription) |
|
クラウドユーザ | N/A | 50 | 200 | ||
レプリケーション (Replication) | 〇 | 〇 | 〇 | ||
可用性 (Clustering / High Availability) | N/A | N/A | 〇 | ||
サポート (Support) | 平日9:00~17:00 | 平日9:00~17:00 | 24時間365日 |
主なの変更点
Alfresco One -Starterについて
Alfresco One -Starterでは、100ユーザー以内で利用してただく事を条件としています。(ユーザー追加はできません)
Alfresco in The Cloudとの同期などの機能は制限されています。
本番環境のみの利用を前提とし、開発・検証・DR環境での利用はできません。
利用可能な追加オプションも制限され、以下のオプションのみ追加する事ができます。
- レコードマネージメント(Records Management Module)
- AWS S3 Connector
- MS Outlook Client plugin
- Salesforce Connector (per Named User)
Alfresco One -Businessについて
Alfresco DepartmentalはAlfresco One - Businessという名称に変更されました。
今回の改定では以下の変更がされています。
Alfresco One -Departmentalとの違い
- CPUソケット制限がなくなった。(Core数の合算になります)※ただしAlfresco One -EnterpriseのようなActive-Activeクラスタなどの分散構成は未対応。この為、仮想環境上での利用がしやすくなりました。
- 基本ライセンス(Base) SubscriptionでDR環境への利用もできるようになりました。
- 1000ユーザーまでの利用想定が、600ユーザーの上限に変更されました。(600ユーザー以上はEnterpriseへの移行をオススメしています) ※追加100ユーザーのサブスクリプションは3つまで契約が上限となっています。
- 基本ライセンス(Base) Subscriptionに含まれる Alfresco Standard Network subscriptionのユーザー数が100ユーザーから50ユーザーに変更されました。
- 基本ライセンス(Base) Subscriptionに含まれる Alfresco Standard Network subscriptionのディスク容量が25GBから100GBに変更されました。
Alfresco One -Enterpriseについて
今回の改定では以下の変更がされております。
- CPUソケット制限がなくなった。(Core数の合算になります)この為、仮想環境上での利用がしやすくなりました。
- 基本ライセンス(Base) SubscriptionでDR環境への利用もできるようになりました。
- 基本ライセンス(Base) Subscriptionに含まれる Alfresco Standard Network subscriptionのユーザー数が500ユーザーから200ユーザーに変更されました。
- 基本ライセンス(Base) Subscriptionに含まれる Alfresco Standard Network subscriptionのディスク容量が1TBから400GBに変更されました。
- ユーザー数に応じて標準価格がディスカウントされるようになりました。
追加ユーザー数に3つのラインナップ(以下、参照)ができ、1,000ユーザー、5,000ユーザーの追加の場合は標準価格がディスカウントされます。
- Additional 100 Named Users
- Additional 1,000 Named Users
- Additional 5,000 Named Users
※具体的なディスカウント率についてはお問い合わせください。
上記以外でも追加モジュール(オプション)の価格や内容が変更になっていますので詳しくはお問い合わせください。 またAlfresco One Version 5.2が2016年秋以降にリリースされる予定です。 検索エンジンSolr6対応、SAML認証対応など様々な機能が追加、強化されますのでご期待ください。