Author
大崎 健吾Kengo Ohsaki
はじめまして。リックソフトの大崎です。
先週は、Atlassian Summit 2016 に参加のため海外出張しておりました。
Atlassian Summit 2016 の最新情報については、Atlassian社のブログ(英語)、Atlassian株式会社(アトラシアンの日本法人)のブログ、リックソフトブログの下記エントリーでも少し紹介してあるので、是非とも確認してみてください。
リックソフト公式ブログより
- Atlassian Summit 2016 現地速報(1日目)Top new business APAC!! アジアパシフィックで1位
- Atlassian Summit 2016 現地速報(2日目) エキスパートデー、CEO Fireside Chat、ブース出展
- Atlassian Summit 2016 現地速報(3日目) 基調講演、ブースでWBSガントチャートなどの製品紹介、夜は Bash!/li>
Atlassian Summit 2016 会場の大ホールでは、アドオン開発ベンダーのブースがあり、多種多様なアドオンの製品紹介をしておりました。
リックソフトもその中でシルバースポンサーとしてWBSガントチャート for JIRA、MS Project importer for JIRA 、Issue Editor for JIRA をはじめとする自社開発アドオンを海外のお客様に向けて紹介をしていました。
さて、今回はそんなアドオンについて リックソフトWebサイトでは紹介していない、個人的なおススメ製品を紹介したいと思います!
*Atlassian Cloud向けアドオンは除外させていただきます。ご了承ください。
JIRA Software Server (DataCenter) 向け - JIRAのエクスポート機能をもっと便利に!
JIRA標準のエクスポート機能としては、課題単体では XML、HTML、Word(実体はHTMLフォーマットです。)、JSON形式で出力することができます。
複数課題の場合は、XML、HTML、Word、JSONに加えて、RSS、CSV(JIRA 7.2 未満はExcel。xls拡張子ですが実体はHTMLフォーマットです。) 形式でエクスポートすることができます。
しかしながら、このエクスポートファイルのフォーマットを柔軟にカスタマイズすることができません...
もちろん技術的にはできるのですが、Customise word export template for JIRA applications - Atlassian Documentation の通り Velocity のテンプレートファイルを変更することや
JSON形式をプログラムで解析して適切なフォーマットにエクスポートするような独自のシステムを開発するなど...手の込んだことが必要になります。
例えば、進捗報告書、課題報告書、障害報告書などは社内規定などでフォーマットが決まっていることがあり、どうしてもカスタマイズした形式にエクスポートしたいことがあります。
そんな時に一度評価してみて頂きたいのが以下3つのアドオンです!
Xporter - Export issues from JIRA
- DOCX, XLSX, RTF or ODT 形式のファイルを作成して その中に表示したい変数を定義するだけでPDF, DOCX, XLSX, RTF, ODT, PNG and SVG 形式にエクスポートできます。
- Excel形式は JIRA 7.0 以降のバージョンで対応されています。
- シンプルな使い勝手でありながら、色々と細かい設定ができます。
Better Excel Plugin for JIRA (XLSX/XLS)
- Excel 形式のファイルを作成して その中に変数を定義するだけで Excelにエクスポートできます。
- Groovyスクリプトも呼び出せるので、独自プログラムでデータの出力フォーマットを変更したりすることもできます。
- Excelマクロも利用できる。
- 課題検索一覧出力を成形したい場合にお勧めです!
- Excel Automation Plugin for JIRA で自動化もできます。
PDF View Plugin for JIRA (PDF Exporter)
- PDF 形式のファイルを作成して その中に変数を定義するだけで PDFにエクスポートできます。
- Groovyスクリプトも呼び出せるので、独自プログラムでデータの出力フォーマットを変更したりすることもできます。
- PDF Automation Plugin for JIRA で自動化もできます。
JIRA Service Desk Server (DataCenter) 向け - あの製品要望が実現されている!
JIRA Service Desk は非常に進化が早くパワフルなプロダクトですが、残念なことに期待する機能が足りないということもあります。
そんな製品要望課題がいくつか実現されているアドオンがありますので、以下に有名な2つをご紹介します。
Extension for JIRA Service Desk
- SLAや課題キー、担当者をカスタムポータル画面で表示できるようになったり、カスタマーが自分のコメントを編集できるようになったりする機能…製品要望として高い機能がいくつも実現されています。
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- カスタムポータル画面でトランジションボタンを追加できるアドオンです。JSD-40Buttons for workflow transitions on Customer Portal の要望機能をいち早く実現したアドオンです。ちなみに JSD-40 のリクエストは、JIRA Service Desk 3.2.x Release Notes (Transition requests from the portal) - Atlassian Documentation の通り最新バージョンで製品標準として対応されています。
また、Atlassian MarketplaceではJIRA Service Desk 環境でも動くアドオンのマークとして
以下のようなラベルが追加されましたのでラベルの表示されていることを参考に導入を検討してみていただければと思います。
Confluence Server (DataCenter)向け - Confluenceのエクスポート機能をもっと便利に!
Confluence標準のエクスポート機能としては、ページ単体では PDF、Word(実体はHTMLフォーマットです。)、JSON 形式で出力することができます。
スペースの場合は、PDF、HTML、XML形式で出力することできます。
しかしながら、このエクスポートファイルのフォーマットをカスタマイズすることがなかなか難しくなっています。
Word形式だと、How to customize MS Word exports - Atlassian Documentation の通りCSSとVelocityで調整する必要があるのですが、中々ハードルが高く大変です。
PDF形式だと、Customize Exports to PDF - Atlassian Documentation の通りCSSで調整する必要があるのですが、デバックが難しく期待するようなデザインに作り上げるまでかなり大変です。
JSON形式をプログラムで解析して適切なフォーマットにエクスポートするような独自のシステムを開発するなど…手の込んだことが必要になります。
例えば、ユーザー利用ドキュメントや開発ドキュメントなど社内規定などで出力フォーマットが決まっていることがあり、どうしてもカスタマイズした形式にエクスポートしたいことがあります。
そんな時に一度評価してみて頂きたいのが K15t Software GmbH が開発している下記アドオンです!利用用途によって分かれているので最適なアドオンを選択していただければと思います。
- カスタマイズされたWord形式で出力したいときに利用します。
- カスタマイズされたPDF形式で出力したいときに利用します。
-
- カスタマイズされたHTML形式で出力したいときに利用します。
- Conflueneのページを静的コンテンツとして公開したいときに利用します。
実はこのアドオンは Atlassianのドキュメントサイトでも使われています。
- Conflueneのページを静的コンテンツとして公開したいときに利用します。
Bitbucket Server (DataCenter) 向け - まずはこのアドオンから!
Bitbucketでは無償のアドオンからご紹介します。
まず以下2点は、入れておいて損はないかと思います。
Bitbucket Server Look and Feel Plugin 【無償】
- JIRA/Confluenceは製品標準でできるのですが、なぜかBitbucketは製品標準できないのか不思議ですが、Look and Feel を修正するためのアドオンです。
Bitbucket Server Archive Plugin 【無償】
- リポジトリのファイルをzip形式でダウンロードできるアドオンです。Cloneするまでもないときに便利です。
次にJIRAとBitbucketを連携していると課題番号などがコミットと連携されてトレサビリティがよく非常に便利ですが、コミットコメントに課題キーを入れておく必要があるのが少し忘れそうになります。
そんなときには、以下アドオンでコミットコメントに課題キーが入っているかチェックして、入ってなければリジェクトしましょう!
続いて有償のアドオンとしては…
ちょっとした修正、READMEなどを直接ウェブ画面上から修正したいということがあると思います。
そんな時には Editor for Bitbucket (Stash) を使うと便利です。
Create a new Gist · GitHub のようなちょっとしたコード(snippets)を残しておきたいということがあると思います。
そんな時には Snippets for Bitbucket Server を使うと便利です。
次にローカルリポジトリからBitbucketへのpushした時などにメールで通知して更新を知らせたいということがあると思います。
該当する製品要望としては「BSERV-2556 Watch a repository for commit/push and pull request notifications」報告されていますが、できません。
標準機能では、リポジトリ操作に応じて何かしらの操作を呼び出す、Using repository hooks - Atlassian Documentation 機能があるのですが、基本的にはアドオンを使って必要な操作を呼び出す必要があります。
例えば、HipChat連携アドオンを使ってHipChatに通知するや、Jenkins連携アドオンを導入してCIサーバーに通知する等です...
メール通知機能に関するアドオンも用意されており、以下2点が代表的なものになります。
Notifyr - Notifications for Bitbucket
- 画面操作で設定ができ、簡単に利用しやすい。
Push Email Notifier 【無償】
- OSSで開発されていることもあり、設定手順等が技術者向きです。
Atlassian Marketplace には、2,403(2016/10/18 時点)のアドオンがラインナップされています。
今回紹介したアドオン以外にも、本当にたくさんの製品があるので色々と試してみてください。
ドキュメントやアドオンの説明が英語のみ…というのが少し取っ掛かりにくいところはありますが、
Atlassian Answers(英語) 、Atlassian コミュニティ(日本語) などに「こんなことがやりたいんだけど、こんなアドオンないかな?」と聞いてみたらサジェストがあるかもしれません?!
もしアドオンを評価したい!ということがあれば、MyAtlassianのアカウントを持っていればすぐに評価ライセンスを取得することができます。
評価ライセンスの取得方法は以下ページをご確認ください。
海外アドオン製品(無料トライアル版)の取得およびインストール手順書 - お知らせ - サポートドキュメント
評価ライセンスについて
- 評価ライセンスは30日間有効で、初回含めて6回まで発行できますので、最長で180日間評価利用することができます。
- *一部アドオン(Third-Party Licensesとなっているアドオンは)では、評価ライセンスの取得方法、利用期限が異なりますのでご注意ください。
- 評価ライセンスの期限が切れると、アドオンの機能は正常に利用できなくなります。
- 正常に利用できなくなる点については、アドオン側の挙動に依存するのですが一般的にはReadOnlyになり、作成したコンテンツは参照できますが新規に作成できなくなるのが多くなっています。
- 評価ライセンスが切れても有効なライセンス(購入した正式ライセンスも同様)を再投入することで、データは削除されず引き続き利用することができます。
注意点
アドオンを新規に評価する場合、まずは検証環境で試してください。
いきなり本番環境にインストールすると、アドオンの不具合によって関係ない機能に問題が起きることもあります。
まずは検証環境で少数のユーザーで利用してみて、アドオンの機能や品質等々に問題なければ本番導入してください。
今回紹介したアドオンの購入や導入に関するお問い合わせも積極的に受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。