Author
山本 敏裕Toshihiro Yamamoto
こんにちは。リックソフトの山本です。
この物語はJira初心者の新米プロジェクトリーダーの「りっくま」くんが、JiraのアドオンであるWBSガントチャートを使ってプロジェクトの計画を立て進捗管理をするために、リックソフトヘルプデスクへ悩みを相談しながら成長していく物語です。
今回は、りっくまくんからヘルプデスクにこんなお便りが届きました。
こんにちは! 僕はりっくまです。
前回はチケットテンプレートの機能を紹介してもらったクマね。この機能は一瞬でガントチャートを作成できるのでとても便利だクマね。でも、既存のガントチャートをチケットテンプレートにすることはできないクマかね~。。ゼロからテンプレートを作るというのもありなんだクマけど、今あるものをテンプレート化する方法を知りたいクマね。 今回もよろしっクマです。
りっくまさん、今回もお問合せくださり、ありがとうございます。
今回はチケットテンプレート後編として、既存のガントチャートをテンプレート化する方法を紹介します。
また、作成したチケットテンプレートを他のプロジェクトで使用する方法についても紹介させていただきます。
1.ガントチャートをチケットテンプレート化する
既存のプロジェクトで使用していたガントチャートをテンプレート化するには、テンプレート化したい上位の課題を右クリックしコンテキストメニューから「テンプレートに変換」を選択します。この上位の課題がテンプレート名となります。
確認ウィンドウが表示されますので「はい」ボタンをクリックします。
下記画面のようにVer2.00にぶら下がっていた課題がなくなってしまいます。そのためVer2.00のガントバーの色が緑色から青色に変化しているのが確認できます。
ここで、よくお問い合わせいただくのですが、ここにあった課題はどこにいってしまうのかという内容です。テンプレート化したので、標準モードの課題はチケットテンプレートの方へ移動します。チケットテンプレートモードへ遷移すると、テンプレートとして移動していることが確認できます。
このように、実際に行ったプロジェクトの管理結果をそのままテンプレートとして保存し、次回以降のプロジェクトの計画に使いまわすことができるため、以下のような効果が期待できます。
テンプレートに変換後、必要に応じてスケジュールの手直しが発生することがあります。
上記のスクリーンショットを例にすると、手直しせずにこのテンプレートを使用してチケットを作成すると、「水回りの検査」と「水回りの顧客レビュー」の間に何も作業がない日程込みでスケジュールが組まれてしまいます(本ブログ最後の画像を参照)。これは元のスケジュール(標準モード)は土日といった休日を考慮した期間(稼働日中)でバーとバーが繋がっているのに対して、テンプレートモードでは休日なしでの期間で表示され、変換後のバーとバーの間に作業がない期間(この画像では土日)ができてしまうためです。
2.他のプロジェクトでチケットテンプレートを利用するには
上記で作成した「住宅販売プロジェクト」の「住宅カスタマイズ」テンプレートを使用したいと思いますが、下図のようにコンテキストメニュー(右クリックして表示されるメニュー)にテンプレートが表示されません。
チケットテンプレートは他のプロジェクトで使用することができますが、その場合、下記の設定が必要になります。
(ここでは「住宅販売プロジェクト」を選択します)
下図のように共有テンプレートとして「住宅販売プロジェクト」のチケットテンプレートが使用できるようになります。
チケットテンプレートで作成してみると、下図のように「りっくまの野望」プロジェクトに「住宅販売プロジェクト」の「住宅カスタマイズ」チケットテンプレートが展開されていることが確認できます。
りっくまさん、このような回答でいかがでしょうか。チケットテンプレートは1回作ってしまえば何度でも使い回すことができる非常に優れた機能です。WBSガントチャートで「ゆとりあるプロジェクト管理」で働き方改革をしてください。
また何かお困りのことがございましたらヘルプデスクにお問い合わせください。
WBSガントチャートをお試しされたい方には30日の無料評価ライセンスを発行します。
リックソフトまでお気軽にお問い合わせください。製品について詳しくはこちらをご覧ください。