Tempo Budgetsで予算管理・費用分析をしよう(前編)

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

Author

夏橋 美佐Misa Natsuhashi

夏橋 美佐

こんにちは。リックソフトの夏橋美佐です。
今回はプロジェクトの予算管理や財務管理を行うJiraのアドオン(Apps)、Tempo Budgetsについて紹介したいと思います。
Jiraには基本機能で作業工数を入力する機能がありますが、これを拡張するアドオン、Tempo Timesheetsと一緒に利用すると非常に便利です。

1.Tempo Budgetsとは

Tempo BudgetsはJiraで予算管理や財務管理をサポートするツールで予算計画を立て、費用・収益・利益の把握と予測を行うことができます。また、EVM(Earned Value Management )を行えるJiraの唯一のアドオン(Apps)です。

主な特徴として:

  • 計画値と実績値から予測値(着地点)を算出し視覚化する
  • コストについては間接費についても設定可能(減価償却のような設定も可能)
  • 一般ユーザーに対して単金(レート)を非表示にできる
といったことがあります。

下図の例では5月1日~5月31日で終了予定のプロジェクトの費用を設定しています。緑色の線が計画値で赤い線が実際値になります。現時点で計画より遅れていて、このままだと終了予定が6月16日になると予測が出ています。
このように計画値とそれに掛かった工数を入力するだけで、コストの推移やプロジェクトの終了日の予測値(遅れがどれくらいになるか)を確認することができます。

コストの推移やプロジェクトの終了日の予測値

プロジェクトに関わる費用(コスト)にはメンバーの人件費のような運営費(OPEX)の他にも、メンバーが使用するPCであったり、ソフトウェアのライセンスであったり家賃、光熱費など、人件費以外の設備費用(CAPEX)もいくつかあると思います。Tempo Budgetsにはこれらの費用を明確に分けて入力することができます。また、クレジットカードのローン費用などの利子(FINEX)を入力することもできます。

下図ではCAPEXの項目で「PCレンタル」という費用を計上しています。2週間ごとに100,000円のPCを2回レンタルするというように計画を立てています。このように繰り返し発生する費用などの計画、実績入力が簡単にでき、表示もタイムライン形式で表示できるので把握しやすいといった特徴もあります。

表示もタイムライン形式

ExcelでEVM(Earned Value Management )や工数の費用管理を行っていて、よく聞く問題が他のメンバーに単金(レート)が見えてしまうので、思うように管理ができないといったことをお聞きします。Tempo Budgetsには権限設定が柔軟で下図に示すように「管理者には単金情報は表示されるが、一般ユーザーには非表示する」といった設定が簡単にできます。

管理者でアクセスすると、各ユーザーの単金(レート)は表示されます。

各ユーザーの単金(レート)は表示

一般ユーザーでアクセスすると、各ユーザーの単金(レート)は非表示となります。

各ユーザーの単金(レート)は非表示

このように簡単に個人情報をマスクして管理を行うことができます。

2.Tempo Budgetsの管理方法

Tempo Budgetsでは「Folio」という単位で費用・収益を管理していきます。「Folio」はプロジェクトごとや保存済みのフィルターから作成することができます。
Folioごとに計画を作成し、実際に掛かった工数はTempo Budgetsから入力することもできますが、Tempo Timesheetsから入力すると非常に便利です。

Tempo Timesheetsから入力すると非常に便利

また、1つのプロジェクトの工程ごとに管理したいといった場合には、工程ごとにFolioを作成し、プロジェクトをPortfolioとして作成し管理するといった方法もあります。

プロジェクトをPortfolioとして作成し管理

このように運用次第で柔軟にプロジェクトや組織の財務管理を行っていくことができます。

今回はTempo Budgetsの触りの部分を紹介させていただきました。次回は各種機能と設定方法をご紹介させていただきます。

Tempo Timesheetsについては下記動画も参照ください。

こちらからぜひお試しください。

無料トライアル

また何かお困りなことがありましたらお問い合わせください。

お問い合わせ

製品について詳しくはこちらからご覧ください。

Tempo Budgets

Tempo Timesheet