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網野 勉Tsutomu Amino
こんにちは!
WBSガントチャート for JIRAの開発を担当している網野です。
今回は、先日リリースされたWBSガントチャート for JIRA 7.7.0の目玉機能であるチケットテンプレートについてご紹介します。
チケットテンプレートとは?
突然ですが、質問です。
みなさんはどうやってWBSを作成していますか?
表計算ソフトを使ってWBSの管理を行っている方は、既存のWBSをコピーしてきて、細かい作業だけ修正していたりするのではないかと思います。
これには理由があって、コピーしても修正されない大きな単位の作業は、どのWBSでも共通している、いわば定型的な作業になっているはずです。
では、WBSガントチャート for JIRAはというと、残念ながらWBSを丸ごとコピーする機能がありません。
ですので、ひとつひとつ作業を登録していく必要がありました。
正直なところ、面倒くさかったと思います。
そこで、こういった繰り返し使われる定型的な作業をあらかじめ登録しておき、簡単にコピーできる機能をご用意しました。これが、チケットテンプレート機能です。
チケットテンプレートの登録
まず、定型的な作業をチケットテンプレートとして登録します。
チケットテンプレートの登録はプロジェクト管理者のみ可能です。
チケットテンプレートを登録するには、WBSガントチャート for JIRAをチケットテンプレートモードにします。
まず、プロジェクトを指定してBSガントチャート for JIRAを開きます。
そして、現在のフィルター/プロジェクトの中にあるチケットテンプレートモードのチェックボックスにチェックをつけます。
これでWBSガントチャート for JIRAがチケットテンプレートモードになります。
チケットテンプレートモードになると、操作バーの背景が黄色に変わるので一目瞭然です。
続いて、チケットテンプレートを登録します。
通常のチケットの作成と同じで、プロジェクトを右クリックし、 「テンプレートを作成...」を選択します。
ダイアログが表示されますので、チケットテンプレート名を入力し、「作成」をクリックします。
フォルダーのアイコンがついたチケットテンプレートがWBS上に現れます。
そして、チケットテンプレートにチケットを追加していきます。
これも通常のチケットの作成と同じで、チケットテンプレートを右クリックし、「子チケットを作成...」や「後続チケットを作成...」を選択します。
作成したチケットからさらに子チケットを作成することもできますし、依存関係を付けることもできます。
チケットテンプレートの完成です。
なお、プロジェクト管理者以外の方がチケットテンプレートモードにすると、チケットテンプレートの登録は行えませんが、閲覧ができます。
チケットテンプレートからチケットを作成する前に、チケットテンプレートの中身を確認する際にご利用ください。
チケットの作成
いよいよ本丸のチケットの作成です。
チケットテンプレートからチケットを作成するには、チケットテンプレートモードのチェックを外して、通常モード(チケットテンプレートモードではないモード)にします。
そして、これから作成するチケットの親となるノードを右クリックし、「チケットを作成…」のサブメニューからあらかじめ登録しているチケットテンプレートを選択します。
これでチケットテンプレートに登録されたチケットのコピーが作成されます。
手前味噌ですが、便利ですね。
チケットテンプレートの登録で説明したとおり、チケットテンプレートから作成したチケットには、チケット名や担当者、計画日付などのチケットの基本情報の他に、親子関係や依存関係も設定されます。
また、「親チケットを再計算」や「依存先を変更」にチェックをつけて、計画日付を編集すると(全てではありませんが)まとめてスケジュールの移動ができます。
チケット名の置換機能
ひとつのチケットテンプレートから複数回チケットの作成を行うと、どれがどれだか判別がつきにくくなります。
このような事態を避けるため、作成するチケットの名前に一律同じ文言を設定することができます。
この機能を使用するには、あらかじめチケットテンプレートに登録されたチケットの名前に「$」を入れておきます。
この「$」はチケットテンプレートからチケットを作成する際に、入力した文言と置き換えられます。
次期バージョンではご要望の多いある機能を追加する予定でいます。
ご期待ください。
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ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。