Author
大塚 和彦Kazuhiko Ohtsuka
Alfresco(アルフレスコ)5.1の新機能について
2016年5月17日にAlfresco5.1.0.5がリリースされました。
Alfresco 5.1では、様々な機能追加が行われています。主な新機能としては
Alfresco5.1の主な新機能
- 自由にカスタムタイプやアスペクトをデザイン(Alfresco Web Editor)
- プロセスとしてコンテンツ管理するための仮想フォルダ(Smart Folders)
- その他
- セキュリティ強化(パスワードのBCrypt暗号化)
- ユーザがログイン後のダッシュボードを選択できる。
- Alfresco Shareなどを分離(モジュール化)
となっています。
今回は、自由にカスタムタイプやアスペクトをデザインAlfresco Web Editorをご紹介します。
コンテンツ管理では、コンテンツ=実体情報+メタデータ(属性情報)として管理をする事が基本となっております。メタデータ(属性情報)は業務や用途によって様々な属性を追加する必要が出てきます。
これを実現する方法としてAlfrescoでは「タイプとアスペクト」を設定する事で実現できます。バージョン5.0以前のAlfrescoでは個別のタイプ(カスタムタイプ)の追加や個別のアスペクトの追加は、直接xmlファイルを修正するなど難易度の高いものでした。
Alfresco5.1以降からは、カスタムタイプやアスペクトをWebUIで簡単に追加設定できるようになりました。
WebUIでタイプとアスペクトを簡単に作成する。
1.モデルを作成する。
カスタムタイプとアスペクトを管理するモデルを作成します。
2.カスタムタイプを追加する場合
「カスタムタイプの作成」をクリックして、カスタムタイプの作成を行います。
例:名前に「CustomType01」を登録する。
3.カスタムタイプのレイアウト作成
作成したカスタムタイプの「アクション」からレイアウトデザイナーを選択します。
レイアウトデザイナーでステップに従ってレイアウトを作成します。
4.モデルの有効化
モデルを有効化して、作成したカスタムタイプを有効にします。
対象モデルのアクションメニューから「有効化」を選択します。
5.タイプ選択の確認
Alfresco Shareのコンテンツプレビュー画面の右メニューから「タイプの変更」をクリックして、作成したタイプが選択できるか確認する。


CustomType01が表示され、選択する事ができる。
同じような要領で、「アスペクトの作成」をクリックして個別のアスペクトを作成する事ができます。
仮に「請求書」というアスペクトを作成した場合、Alfresco Shareのコンテンツプレビュー画面から「アスペクトの管理」をクリックすると、アスペクト一覧に「請求書」が表示され、コンテンツに個別のアスペクトを追加できるようになります。
旧バージョンのタイプとアスペクトの変更方法 参考:http://aegif-labo.blogspot.jp/2013/01/alfresco.html
「タイプ」と「アスペクト」にコンテンツポリシーやルールなどを組み合わせる事で、様々な業務・用途に応じて最適なコンテンツ管理を実現する事ができます。
Alfrescoの製品紹介ページ
https://www.ricksoft.jp/alfresco/
製品についてのお問合せ https://www.ricksoft.jp/inquiry/