Alfresco Desktop Syncのご紹介

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山口 翔吾Shogo Yamaguchi

山口 翔吾

こんにちは、リックソフトの山口です。
皆さんの会社では、文書管理システムは導入されていますでしょうか。

私はAlfrescoに携わることになり、初めて『文書管理』というものに触れ、そのパワーに驚かされる毎日を送っております。

さて、皆様は業務の中でこのような出来事に遭遇したことはありませんでしょうか。

  • 資料を閲覧したいのに、文書管理サーバがダウンしていて仕事が進まない!
  • 文書管理された情報に対して社外でも閲覧したい!

せっかく文書管理システムを導入しても、オフラインになった途端にコンテンツが閲覧できなくなってしまうのでは、かえって作業効率を落としてしまいかねません。

そんな時に有用なのが、『Alfresco Desktop Sync』です。

Alfresco Desktop Syncを使うと、Alfresco上のコンテンツをWindowsのファイルシステムに共有することができます。丁度、DropboxのようなイメージでAlfrescoを使用できます。

共有イメージ

図1.共有イメージ

コンテンツのコピーをローカルに保持できるため、もしサーバがダウンした場合等、オフラインでもAlfrescoで管理しているコンテンツを閲覧できます。

また、Alfresco Desktop Syncで共有されたコンテンツは端末上でファイルの追加・編集・削除が可能で、その変更内容は端末がオンライン(またはAlfrescoへ繋がるネットワークに接続)になったとき、改めてAlfrescoへ共有されます。

これらの技術によって、Alfresco上のファイルをオフライン環境でも利用が可能となるわけです。

共有待ち→共有完了のイメージ

図2.共有待ち→共有完了のイメージ

Alfresco Desktop Syncは、大きく分けて以下の3つに分けられます。

  • Sync AMP  … サーバにインストールします。Windows クライアントから端末登録要求を受け、端末を登録します。
  • Sync Service  … サーバにインストールします。リポジトリの変更時に発生するメッセージをMQ経由で受ける、または端末側で変更した内容をクライアントから受け、リポジトリと端末の変更差分をDBへ登録します。
  • Windows クライアント … 端末にインストールします。初回接続時に端末登録要求、端末側で変更されたファイルをリポジトリへ共有することや、リポジトリとの継続的なファイル共有を実現することもクライアントの役割です。

Alfresco Desktop Syncの処理の流れ

図3.Alfresco Desktop Syncの処理の流れ
(出展:Alfresco Documentation)

図3にAlfresco Desktop Syncの処理の流れを示します。

Alfresco repository コンテンツ、インデックス、データベースが存在する場所。Sync AMPがインストールされる。
Change queue Alfresco repositoryのファイルが変更された時などに、メッセージが作成される場所。ActiveMQを使用する。
Synchronization service 各デバイスとレポジトリのビューの差分を保持する。
Device ユーザが直接使用するマシンのこと。

Alfresco上でドキュメントライブラリに変更が行われると、MQへメッセージが蓄積されます。
MQを介してSync Serviceはそのメッセージを受け取り、ドキュメントライブラリへの変更内容をDBへ記録します。

端末がSync Serviceへ同期要求を行ったとき、クライアントは端末側へ共有されているファイルとリポジトリとの差分をDBより取得します(差分は、端末ごとにDBで管理されている)。
クライアントはこれを元に、リポジトリへ必要なファイル差分を取得しに行きます。このようにして、Alfresco Desktop Syncは端末とレポジトリとの同期を実現しています。

以上で、Alfresco Desktop Syncの紹介を終わります。

それでは皆様、文書管理でより良い業務改善を!

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